こんにちは、じおんじ整骨院の若林です。
まもなく5月になります。
5月は大型連休があり、お出かけでたくさん歩く機会も増えると思います。
せっかくなら快適に歩きたいですよね?
そこで今回は、膝をスムーズに動かす為の体操の一つをお伝えします。
膝関節の構造と膝蓋骨の役割
簡単に説明すると「膝関節」は大腿骨(大腿部の骨)と脛骨(下腿の骨)が、大腿四頭筋(骨盤および大腿骨から脛骨上部に着く大腿前面の筋肉)とハムストリング(大腿後面の筋肉)の伸縮によって前後に屈伸する関節です。
そして「膝蓋骨(=膝のお皿)」は、膝前面に浮いた状態で大腿四頭筋の中にあり、膝を屈伸する際に滑車の役割をして膝関節の動きをなめらかにする働きがあります。
膝蓋骨の、その滑車の動きが悪くなると膝関節はなめらかに可動しません。
なめらかに稼働しないという事は、膝関節に負担がかかり膝痛になる恐れもあります。
しかし、膝蓋骨は浮いた状態であるので、指で上下左右に触れ動かす事ができます。動かす事で悪くなった動きを改善できます。
そこで、膝関節が今よりスムーズに動く様に、動きが悪くなった膝蓋骨を動かす『膝蓋骨運動』を行う事をお勧めします。
『膝蓋骨運動』は見聞きした事があるかもしれませんが、正しい方法で行わないと逆に膝を痛める事があります。
そこで今回は、正しい方法を分かり易く説明します。
正しい膝蓋骨運動のやり方
膝蓋骨(→写真の青い部分)のイメージ。
膝を曲げていると膝蓋骨は動きません。
まず、膝を伸ばし、下肢の力を抜きます。
下肢の力を抜くと膝蓋骨が簡単に動きます。
膝蓋骨を把持して、上・下・左・右に優しく押す(プラスして斜め上下左右も行うと更に良いです)。
膝蓋骨運動のポイントと注意点
ポイントは「膝を伸ばした状態で 下肢の力を抜く事」と「優しく押す事」。
『膝蓋骨運動』を行う際、膝蓋骨は力んで押さなくても動きます。膝を伸ばす時に筋緊張が取れない人や膝関節の変形が強い人などは、膝蓋骨がよく動かない場合があります。
この様な場合は無理せず中止し、来院された際にご質問やご相談ください。
この『膝蓋骨運動』を行う事で、膝の動きをスムーズにし、更になめらかに動く事で膝への負担も減るので膝痛予防にもなります。
最初は膝蓋骨の動きを感じる事が難しいかもしれませんが、慣れればどなたでも簡単にできます。
上記のポイントと注意点を参考にして、是非『膝蓋骨運動』をお試しいただければと思います。
そして 5月の連休でのお出かけをお楽しみください!
じおんじ整骨院
院長 若林 政義